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溶融亜鉛めっきの4大特徴
溶融亜鉛めっきには耐食性、経済性、密着性、均一性の4大特徴がございます。
また、以下の2つの作用が働きます。
- めっき直後は一般に金属光沢があり、その後徐々に光沢のない灰色の緻密な酸化被膜が形成されます。その亜鉛の酸化皮膜による保護皮膜作用で、鉄を守ります。
- 少し鉄素地が出ていた場合、犠牲防止作用でまわりの亜鉛が鉄の腐食の拡がりを防いでくれます。
耐食性
強固で緻密な保護皮膜で大気、海水、土中、高温、多湿などの厳しい環境での鉄の腐食を防ぎ製品の寿命を延ばします。
経済性
長期にわたって防錆効果があり、途中で手直しの必要も殆どないので、他の防錆方法よりももっとも経済的です。
密着性
めっき層は鉄地+合金層+亜鉛層の3層でがっちり密着していますので、通常の取り扱いでは衝撃や摩擦によって剥離することはありません。
均一性
細い曲管やパイプの内面など、
手の届かない隅々まで、溶けた亜鉛が出入りすることが出来れば、
均一な皮膜が形成されます。
品質規定(JIS H8641:2021による)
種類の記号 | 膜厚(μm) | 適用例(参考) |
---|---|---|
HDZT 49 | 49 以上 | 厚さ1mm以上の素材、直径12mm以上 のボルト・ナット及び厚さ2.3mmを 超える座金 |
HDZT 56 | 56 以上 | 厚さ2mm以上の素材 |
HDZT 63 | 63 以上 | 厚さ3mm以上の素材 |
HDZT 70 | 70 以上 | 厚さ5mm以上の素材 |
HDZT 77 | 77 以上 | 厚さ6mm以上の素材 |
めっき後塗装
そのまま長持ちする溶融亜鉛めっき加工品ですが、その上に塗装することも一つの方法です。
メリットとして
- 好みの色に仕上げたい
- めっきの長持ちとプラスして塗装の長持ちも合わせたい
などの要望がございます。
以前はめっきの上に塗装するとまれに後で塗料が浮いたりする事例がございました。
しかし最近はルールを守ればその問題はかなり解消しています。
めっき後塗装するためのルール
- めっきの上にいきなり上塗り塗料を塗らず、下塗り塗料(プライマー)を塗ることが有効です。
- 下塗り塗料(プライマー)は各塗料メーカー様が出しており品質も良いです。上塗り塗料と同じメーカー様に問い合わせて頂き、下塗り塗料(プライマー)を選んで頂くことを推奨いたします。
- 塗装前にめっき上の白さびや油脂、汚れなどは取り除いてください。
- 最後にめっきを出される時にめっき後塗装すると一言お知らせください。めっき加工自体は大きく変更しませんが、めっき後の仕上げ処理を一部変更いたします。弊社はタッチアップ用の高濃度亜鉛末塗料はめっき後塗装に影響を与えないローバル社様のエポローバルを使用しておりますので問題ございません。
溶融亜鉛めっき業界のスター
めっき鉄筋
さびないアキレス腱!!
従来溶融亜鉛めっきは鉄を腐食から守るため、一般に外部へ面した場所に使用されることが多いです。
そして、内部のコンクリートの強度を支える鉄筋は今まで鉄素材のまま使用されることが主流でした。ただ、使用される環境では内部の鉄筋が腐食してコンクリートを持ち上げる腐食の問題もございます。
そこでコンクリート中の鉄筋を溶融亜鉛めっき加工しめっき鉄筋とすることで内部からも守るまさにさびないアキレス腱としてたくさん使用されることを楽しみにしております。